SERVICE 「 SIMレスAI 」でオペレーションを効率化する自販機DX

  • ホーム
  • SERVICE
  • 「 SIMレスAI 」でオペレーションを効率化する自販機DX

はじめに

本提案では、中長期的な在庫・巡回管理の最適化を目指すための自販機AIサービス(SIMレス自販機巡回AI)をご紹介します。SIMカードを使わないアプローチにより、通信コストを抑えつつ複雑な計画立案を自動化し、長年の課題である自販機オペレーション効率化に寄与します。

自販機オペレーションの効率化とネットワーク化

自販機業界は2000年頃から深刻なPM(パーマシン)低下にあえいでおり、各社とも不採算ロケの撤去などで収益改善を図っています。同時に、ルート担当者の人材不足もこの業界における永遠の課題であり、少子化や残業規制を背景にますます困難を極めています。

PM低下と人材不足の2つの結果として、近年かつてない速度で増えているのが、ルート担当者1人あたりの管理台数です。弊社のクライアント様でも、以前は1人100台を基準としていましたが、現在では150台~180台が当たり前という状況になってきています。大手飲料メーカーでも同様の報告がなされており、業界全体として、この流れは加速していくものと見られています。

これまでと同じやり方では通用しなくなってきた中で、大手飲料メーカーを中心に進められているのが「自販機ネットワーク化( オンライン検量 )」です。自販機に通信機器(SIM)を取り付け、遠隔操作を可能にする事で、事前に売上や在庫を確認するなどの効率化が図れます。

新たな自販機管理の手段として注目されてきたこのネットワーク化ですが、実は、部分的な導入にとどまっていたり、また思っていたより効果が出ないという声も聞かれます。なぜでしょうか。

DXへの期待と自販機ネットワーク化の課題

その背景について考えると、以下のような課題が浮かび上がってきます。

  • 01
    SIM通信のコスト問題
  • 02
    短期的な売り切れ対応策に偏るリスク
  • 03
    大規模処理の負荷

01 SIM通信のコスト問題

ネットワーク化の最大のネックになるのがコスト問題です。1台で毎月数百円~1,000円程の通信費が継続的に発生しますが、これは自販機の収益基準から見て決して小さいものではありません。導入による生産性向上を差し引いても、最終的には大きな投資額になるため、多くの企業様では、一部のロケーションにのみ設置されているケースがほとんどです。

02 短期的な売り切れ対応策に偏るリスク

リアルタイムでの検量は便利な反面、「売り切れが近い自販機から補充に行く」という短期的な対応策に陥りがちです。特に飲料自販機は、季節の影響を受けやすく、新商品の販売施策なども絡むため、中長期のコラム構成を考える必要があります。更に、近年では働き方改革による残業規制の強化が進んだことにより、閑散期になるべく作業量を前倒しにするような計画が求められています。

03 大規模処理の負荷

少し専門的な話になりますが、リアルタイムでの在庫集計とAI分析を組み合わせようとすると、膨大な計算を日々(場合によっては数時間で)完了させなければなりません。そのため、場合によっては追加の投資や、部分的な解決策に留めるといった選択肢も考慮に入れる必要があります。

このように、コスト負担や短期対応に偏るリスクなどを考慮に入れると、必ずしもネットワーク化が自販機DXの最適解とは限らない、と言えます。

SIMレスで実現する自販機オペレーション改革のご提案

SIMレス自販機巡回AIコンセプト

本サイトでご提案するのは、自販機にSIMを搭載せず、リアルタイム通信を前提としないDX手法です。

いわば「オフライン型AI」と言えるもので、既存の売上収集データをAIで解析し、ルート担当者・管理者の判断と組み合わせながら、月単位の巡回計画策定を行います。これにより、①訪問頻度の削減、②売り切れ最小化、③切替作業の分散などを同時に達成します。

また、ご要望に応じて、ルート編成全体でのKPI設定やコラム・巡回管理方法などの、コンサルティングご支援も承っております。

SIMレス自販機巡回AI導入事例

以下は、本サービスを導入された全国約1万台の自販機を運営するオペレーション会社での導入事例です。

現場責任者の声
「当社では人手不足が続いており、スタッフ1人あたり150〜180台を担当しなければならない状況です。若手社員は「意外と何とかなりそう」と比較的順応が早いのですが、逆に、長年このビジネスに携わってきたベテラン社員ほど、この状況に苦慮していました。彼らは長い間、同じエリアを同じやり方で回っており、管理台数が増加した現在の環境にどう対処していいか分からない状態だったのです。」

この会社では本ツールを導入し、巡回スケジュールやコラム構成の仕組みを根本から見直しました。その結果、自販機ごとの売れ行きに合わせて、巡回やコラムを機動的に変更できるようになり、ベテランスタッフも含めて、売上700〜800万円程度の水準を安定して維持できるようになったとのことです。

SIMレス自販機巡回AIサービス利用の流れ

SIMレス自販機巡回AIのメリット

01 中長期視点の負荷分散
季節変動をあらかじめ織り込む事で、「9月下旬から少しずつホット枠を増やす」など計画的に作業を分散できます。これにより、繁忙期も残業規制を遵守するための計画を策定します。

02 担当者に合わせた業務量の調整
担当者のキャリアやロケーション毎の事情によって、適切なオペレーション数は変動します。本サービスでは、担当者の力量に合わせた1日の訪問台数・作業量を設定できます。

03 高い汎用性
古い自販機でも、巡回時に売上データを取得できればAIに活かせます。もちろん、SIM接続ロケと非接続ロケのハイブリッドも対応可能です。

04 訪問回数の適正化
売り切れリスクと余剰在庫リスクをバランスさせ、無駄な補充を抑えながら機会損失を防ぎます。

05 通信コストの削減
追加のSIM設置を必要としないため、上乗せ費用を抑えられます。

注意点

01 タイムリーな売り切れ検知・故障検知は不可
オフライン型のAIのため、突発的な売り切れや自販機の故障の際は、人手による対応が必要になります。

02 データ導入の整備
AIに必要な条件を正しく入力するための初期トレーニングが必要です。

SIMレス自販機巡回AI導入の流れ

SIMレス自販機巡回AI導入の流れ

  • 01

    現状ヒアリング(期間目安1ヶ月)

    • 現状における課題の個別ヒヤリング
    • 既存の販売管理データ形式の確認
    • 各自販機の位置情報や特性、訪問不可曜日などを洗い出し
    • 業務フローおよび個社事情の把握
    • 改善に向けたゴール設定
  • 02

    オペレーション体制整備・カスタマイズ開発(期間目安2~3ヶ月)(必要に応じて実施)

    • コンサルティング支援 業務オペレーションのAs-Is・To-Be整理
      • 全体を管理するKPI設定
      • ルート担当者のエリア編成支援
      • 適切なコラム構成の考え方
      • 巡回計画表の書き方
      • ルート担当者の教育コンテンツ提供
    • カスタマイズ開発 個社事情に合わせたシステムのカスタマイズ開発
      • 基幹システム情報のインプット
      • 個社事情のシステム反映
      • データ入力・アウトプットのフォーマット整備
      • 担当者へのデータ共有方法
  • 03

    テスト運用(期間目安2~3ヶ月)

    • 対象エリア・担当者の選定
    • 巡回計画の試験適用
    • KPIモニタリングとフィードバック
    • 問題点の優先付け・対策立案
    • テスト結果報告
  • 04

    全体への展開支援(期間目安3ヶ月)

    • 段階的な対象エリア拡大プラン策定
    • 社内マニュアルの整備
    • 継続的な検証・改善のための体制整備

弊社では、複数の自販機オペレーション会社様に、10年あまりに渡るコンサルティングご支援の経験がございます。実際の現場で陥りがちなマネジメントの課題解決や、全体のKPIを管理する上での仕組み作りなども可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

プレゼントツール

PRESENT TOOL

無料プレゼント:SIMレス自販機巡回AI 【 無料デモ版 】

応募する

プレゼントツールPRESENT TOOL

無料プレゼント:SIMレス自販機巡回AI 【 無料デモ版 】

弊社では、本サービスの無料デモをご紹介しています。
実際にサービスのイメージを深めていただきながら、導入の際の具体的な流れについてもご説明できますので、まずはお気軽にお試しください。

※本デモは簡易的に機能を紹介するためのものであり、実際のサービス画面・内容とは異なる場合がございます。

応募する