2025.05.28
営業DX
営業DXを成功させるには、現場の実態とマネジメント手法を活かすことが鍵です。SFA導入の落とし穴とその解決策を、現場視点で整理しました。
SFA(営業支援システム)の導入は、企業にとって営業の可視化や効率化を実現するための有力な手段です。しかし、実際の現場では「導入したが使われない」「入力されずデータが溜まらない」といった課題が頻発します。
特に多いのは以下のような5つの課題です:
多くの導入失敗例に共通しているのは、現場の既存業務やマネジメントスタイルと新システムが乖離している点です。SFAは理論的には正しくても、現場の実務や心理的ハードルを越えなければ、使われない仕組みになります。
営業の現場では、Excelやスプレッドシートを使ったマネジメントが長年定着しています。目標管理表や進捗管理のファイルは部門単位で異なり、マネージャーの裁量によって運用が最適化されているケースも多く見受けられます。
SFAに一律の仕組みを入れ込もうとすると、こうした多様な管理方法とのズレが生じ、現場が受け入れにくくなります。
システム導入当初は大きなカスタマイズ予算がつくことが多いものの、実際に運用が始まると「この項目を追加したい」「この集計が見たい」など、次々と新たな要望が発生します。
その都度、要件定義、開発、テストといったステップが必要になり、時間とコストが膨らみます。結果として、「また仕様変更?」「改善が追いつかない」といったフラストレーションが関係者に蓄積します。
SFAの多くは、案件DB・得意先DB・商談DBなどが個別に管理され、入力のたびに画面を切り替える必要があります。現場の営業担当にとっては、単純な数値更新だけでも複数画面を経由するストレスがあり、日々の業務の中では後回しにされがちです。
導入前に行われるPoCでは、Excelなど柔軟性の高い環境で試験運用されることが多いですが、本番のSFAになると操作性が大きく変わります。その結果、「PoCではうまくいったが、現場に戻ると使えない」という問題が起きがちです。
このような課題に対し、現場のExcel運用をそのまま活かしながらシステム連携ができるのが「dbSheet」です。Excelベースの画面に、SFAやERPと連携する機能を持たせることで、現場の入力・集計業務の形を大きく変えずにDXを進めることが可能です。
dbSheetは、案件DB・商談DB・得意先DBなど複数のデータベースに対して一つの画面から入力・更新が可能です。さらに、SFAに必要な項目がなければ、dbSheet側で独自に情報を保持することもでき、現場の多様なニーズに柔軟に対応できます。
PoCで使ったExcel環境をそのままシステム化できるため、導入後のギャップを最小限に抑えられるのもdbSheetの大きな特徴です。実験から本番への橋渡しがスムーズになり、現場も「変わらない安心感」を持って導入を受け入れやすくなります。
営業DXの目的は、現場の営業力やマネジメント力を底上げすることであり、ツールの導入が目的化してはいけません。現場が主役である以上、「使いやすさ」や「慣れたフローを壊さないこと」が何よりも重要です。
dbSheetは、現場の文化や習慣を尊重したまま、SFAと連携できる道具です。変革とは破壊ではなく、今あるものの価値を再定義して活かすこと──それが、営業DXの本質であると考えています。
SFAをあきらめる前に、現場を変えすぎずに成果を上げる方法があります。
dbSheetに対する詳細は以下:
https://www.newcom07.jp/dbsheet/